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制作会社の人格の確立 |
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一言で言うと、「奴隷にならないように」ということです。
ホームページ制作会社はお客様である中小企業の良きパートナーであるべきです。
その前提条件として、「真のお役立ち」ができていなくてはいけません。「真のお役立ち」ができてこそ、お客様と対等の議論ができる関係ができ、積極的な提案ができる相手となるのです。「真のお役立ち」ができていなければ、永遠に奴隷のように使われるホームページ制作会社となってしまいます。
例を出して申し訳ないのですが、印刷業界などはそんな会社の例が多いのではないでしょうか。
お客様に充分な付加価値の提案ができていれば、「奴隷」ではなく、パートナーであり、私たちのファンであり信者となってくれます。
ホームページ制作という歴史が浅い業界であるからこそ、私たちの努力により、お客様から信頼される業界として評価され、「人格」を確立できるようにというのが、ホームページ制作で10年飯を食ってきた私の想いです。そんな願いがこの教材には込められています。 |
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| 制作会社として必ず覚えておきたいクライアントへの筋の通し方。 |
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-この業界は安易に立ち上げがちだから、制作もダメ、経営もなっていない会社も多いと思いますが。
菅谷 地元の専門学校で講師を務めた時にも言ったんですけど、「いいブレーン作り、いいスタッフ探しから始めないといけないでしょう」ということです。低い次元でスタッフ集めをしてるからそうなるんであって、トップの人を見る目が甘いんじゃないかと思いますね。
その場合は、無理して自社でスタッフを抱えず、制作は外部に振り分けるのもいいかもしれないですね。アームズみたいに。
菅谷 今は外部とタイアップして、いくらでも最高のチームを作る道がある。昔、広島カープがドミニカ共和国に野球学校を作り、そこで育てた選手が年棒300万円ぐらいで大活躍しちゃったこともありますからね。ウイークポイントを見つけたら、知恵を搾って改善すればいいだけ。
- スタッフ集めも含め、投資すべきポイントを間違えてる制作会社が多いわけですね。
菅谷 「どれぐらい本気で人探しをするべきか」の重要性に気づいてないんだよね。ボク自身、この業界で、飯が食えるようになったるようになったのは、人探し・パートナー探しに真剣だったからですよ。
- 新人さんを雇うのは、リスクが大きいですからね。高性能のソフトとハードを手に入れても、使いこなせる人間がいなければ意味がないですし。
菅谷 「ハードじゃなくてハートだよ」ってボクはいつも言ってる。地味な人探し、チーム作り、プロジェクト体制作りは、地味だし大変なことが多い。で、「このチームぐらいでいいや」の感覚に逃げる。だからうまくいかない制作会社が多いんじゃないかな。
-クライアントとのやり取りについてのアドバイスは?いわゆる「客あしらい」の部分になりますけど。
菅谷 例えば、クライアントのデザイン的な好き嫌いで、話が進まない時がある。それこそムダな議論。「ここは丸くした方がいいなぁ」とか。そんな時に「社長の満足も大事だけど、このホームページは見てくれるお客さんのために作るもの」って言うと、だいたい目を覚ましてくれます。
-コンセプトワークの部分ですね。その上で「実際に通りやすい見積りの書き方」なんてのもあるわけですね。
菅谷 金額の高い安いじゃないんですよね。値段の根拠、価値を示せてるか、そうじゃないかだけ。書き方そのものってより、それまでのやり取りで、ちゃんと示せてれば通るんですよ。
見積りが出た時には、その時点で先方が納得してるから。
-営業スタンスなどが反映された「筋の通った見積り」になっているかどうかなんですよね。
菅谷 初対面の取引なのに、100万円の見積りがすんなり通る時がある。ボクの実績をクライアントが下調べして、ちゃんと認識してるケースですよね。過去の実績や評判を基に、ボクをどう評価してるかですよ。逆にそこまで真剣に取り組もうとしてるクライアントなら、ボクとしても安心して全力投球できる。
-業者としての筋の通し方は、スムーズな契約に直結しますね。 菅谷
そう。その流れに持ち込めれば、効率が良くなって、いい仕事が何本もできる。1件1件のクライアントと本気で向かい合い続けたからこその結果。同時にこちらも企業体である以上、効率性をまるで無視するわけにもいかない。そのバランスを欠いてるのが、うまくいってない制作会社です。
-本来は丁寧に制作物を手がけてる業者のほうが多いですし。ただ、質を落とさずに効率性を上げるノウハウがない。それを身に付ければ、一気に実力派の仲間入りできますね。
それに、この業界では「オマケ仕事」も蔓延していて、それが営業や制作を圧迫している部分もありますよね。
菅谷 デザイナーが打ち合わせに行って「そのぐらいの要望なら、タダでやっときますよ」ってことが多いけど、制作側と企業側の間に入る人間だから、絶対に言えないし、言わない一言。「デザイナーが手と頭を働かせることがタダではない」って、真っ当な発想がありますからね。
-菅谷さんが制作会社にアドバイスするような内容は、専門誌じゃ学べないんでしょうか?
菅谷 ウェブの専門誌は、ボクも買ってますけど、基本的に間違ったことは書いてないし、興味深い内容も多い。ただ、別世界のことを書いてるのかなとは思う。95%が中小企業なのに、5%以下の大企業に向けての内容がほとんど。逆に中小企業へのアプローチはほんの少し。
-雑誌の作り手側はセンセーショナルな事例を打ち出したいから、本当に必要な事例がないんですよね。
菅谷 専門誌として世に出てることが全てなんだ、アレがテキストなんだって思う人が増えるのは問題ありです。ボクは正しいテキストを、中小規模向けの予算とか置かれてる立場で商売できる実践的なものを伝えたい。それは現在、世の中にないはずです。
-その辺も制作会社へ向けてアドバイスする理由のひとつなんですね?
菅谷 やっぱりね、コケてもらいたくないんですよ。みんな志を持って、この世界に入ってきてる。本人の意欲とか人間性が整ってるのに、業界の雰囲気のせいで潰れてしまうのはもったいない。茨城県内でも他の地方でも、中小企業相手に頑張って人には、10年前からやってる先輩として、ボクができるアドバイスは与えてあげたいな。
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| インタビュアー雑感 |
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尊敬する人物は?の質問に、菅谷信一は間髪入れず「宮田ボクシングジムの宮田博行会長です」と答える。
宮田博行。元プロボクサー。引退後、21歳の若さでジムを設立し、以来18年間で、3人の日本チャンピオン、多くの世界および日本ランカー、新人王を輩出する。宮田ジムには、東洋太平洋フライ級&日本フライ級チャンピオンの内藤大助ほか、多くのプロ選手を擁する。
現役時代の宮田博行は、菅谷にとって憧れのファイターだった。いちファンとして、菅谷は当時を振り返る。
「宮田博行さんは連戦連勝の実力者で、ものすごい人気だったけど、所属ジムの規模が小さくて、タイトル挑戦の機会が全くなかった。相応の実力を持っていながら不遇の時代が続けば、世間を憎んだり妬んだりするものだけど、宮田さんは、どんな時も笑顔で努力を続けたんですよね。ある雑誌のインタビュー記事で『いくら待ってもタイトル挑戦のチャンスはまわってこなかった。でも、宮田はいつでも明るさを忘れなかった』って文面を読んで、とても感銘を受けました」
そう語る、3歳年下の愛弟子、菅谷にもそのポジティブな遺伝子が、間違いなく受け継がれている。
「ボクがクヨクヨしていたら、中小企業に前向きなアドバイスなんて、できっこないですよね。“金なしコネなし仕事なし”で独立してから、どんどん仕事を取れるようになり、今では多くの企業を導いて差し上げられるようになった。関わったクライアントは明るさを持って頑張ってる。これを示し続けるには、なによりもボク自身が前向きに明るく取り組んでいかなきゃダメ」
宮田ボクシングジムには280名の練習生が在籍。宮田は、その全員にマンツーマンで指導する。1対280の関係ではなく、あくまで、1対1×280の姿勢。
「一人あたりの時間は短めだけど、これなら、全員が満足するんです。会長がオレのためにミットを持ってくれた、ワタシのフォームを見てくれた、と。大事ですね、この部分は。ここまでやってくれるボクシングジムの会長って、ボクは他には知らないです」
このスタンスも、無論、菅谷は自分の血肉としている。どんなに仕事が集中しても、1件1件のクライアントに全力投球する姿勢は、やはり師匠ゆずりのイズムが根っこに潜む。
ジムの雰囲気は限りなく明るい。しかしというか、なおのことというか、練習そのものは、非常にハード。会長である宮田、会長夫人をはじめとする数人のトレーナーが、ひっきりなしに、各選手に声をかける。
筆者が「ハッ」っとさせられたのは、その中に「ありがとう」が多いこと。スパーリングパートナーを務めた選手に対して、リングまわりの掃き掃除をした練習生に対して。思えば、WEBプロデューサー・菅谷信一の会話にも「ありがとう」があふれている。
宮田ジムに数多くの練習生が集うこと。菅谷信一がWEBの世界で活躍し続けていること。その理由が、たった5文字のコトバからも見えてきた。
インタビュアー:飯田 寿(有限会社コンテンツ・ラボラトリー)
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